フルサススノーモトォォォォ!!!…?…!
ご紹介する前にこちらをご覧下さい。2007/05/07、スノーモトFANの掲示板にこういう書き込みがありました。
サス付きモトのオーナーのtakamiです。
〜略〜
今度は(来シーズン用)、前後フルサスモトを製作します。
(もう、部品買いまくって後戻りできないです)
では、後戻り出来なくて製作された(笑)スノーモトをご覧下さい!↓
わはは!もうスノーモトじゃないです(笑)
はじめて見た時には思わず笑ってしまいましたよ。可笑しいんじゃなくて、凄すぎて。
スノーモトじゃないとか言いましたが、嘘です、これはスノーモトです。
シートブーム(サドル)が付いていないじゃないかという人もいると思いますが、スノーモトに乗っている時はシートブームは殆ど使いません。実際に倒して乗っている人もいますし。
そう考えると、やはりスノーモトの最大の特徴は、フロント、リア共に同じ形状の「ボード」ではないでしょうか。ボードがスノーモトの物なら他がどんな形であれスノーモトだと僕は思います。
このスノーモトの設計をしたのは投稿者であるtakamiさんで、製作者は以前のエントリ「サス付きモト&フルサスワンオフスクートォォォォ!!!」でご紹介した溶接職人の方です。写真右のスクートの方。(左のサス付きスノーモトもtakamiさんの設計。)
上の写真を見て分かる方も多いと思いますが、このフルサススノーモト、フレームのほとんどがMTBのものです。スノーモトのフレームが見当たりません。しかもほとんど新品のMTBのフレームや部品を分解、切断、溶接接合して製作したそうです。
なんというか、スゴイのひと言ですね…。この写真を見て何人の人が「スゲェ!」って言ったのかアンケート取りたいくらいスゴイです(笑)。
では、このスノーモトのシステムの解説ですが、takamiさんの書き込みをそのまま。
前後のボードは、ほとんど自由に前下がりにも、前上がりにも可動するので、深くバンクさせた状態でハンドルの切る角度を変化させても安定してエッジが雪面と接触できると思われます。(完全フリーだとジャンプの着地でボードが雪面に突き刺さる可能性があるので緩いスプリングでボードの前が上がる)
反面、実質前後の過重支持点間の距離が短くなるので、前後の過重移動できる範囲が狭いもしくはシビアになるとおもわれます。
なるほど、なんとなく走りが想像出来ます…いや出来ません(笑)。だって未知の領域過ぎます。ボードが上下に稼働するっていうのがスゴイですね。
…と書いていて、スノーモトライダーの金子シンゴさんのスノーモトに上下のクッションを利用したブッシュが付いていたのを思い出しました。↓の写真。
効果としては同じだと思いますが、ハンドルを切る角度には僅かしか対応出来ない感じですね。コブに関してはそこそこ効果はありそうです。
しかしtakamiさんのモトはこれを遥かに超えています(笑)。
もう一つ角度を変えて撮ってある写真をご紹介します。既に気がついている方もいると思いますが…
シートブームも無ければスッテプも無ーい!代わりにペダル(笑)
ペダルっていうのが素晴らしいですね、度肝を抜かれました。取り付け角がおなじなので漕げないようです(当たり前)。
ステップが丸々無いです。ステップが高めっていうのもスノーモトの特徴なんですが、これを見るとペダルの位置がわりと高い所にあるので、想像よりもコントロールしやすいのかな?
ボードがフレームと直付けですがサスが効くのでリフターキットとかはいらないのかもしれないですね。
滑走テストの報告もお願いしてあるので楽しみですね。楽しみですが、機能云々の前に乗れるんでしょうか?かなりのテクニックが必要だと予想されます。
その前にリフト乗り場で係員に止められたなんてオチは無いですよね(笑)。テスト走行時はくれぐれもお怪我の無いように。
takamiさん、お便りありがとうございました!