ALLDAYボードが大活躍!3年ぶりにスノーモトで青森県の八甲田スキー場へ行ってきましたよ!(動画有り)
1年に1回更新か?というくらい放置していますが今年初エントリです。
2012年に縁あってJykKスノースクートサポートライダーの我満隆さんと一緒に滑った八甲田山へ再び行ってきました。タイトルには八甲田スキー場と書きましたが正確には八甲田ロープウェーかな?
メンバーは前回と同じ気の置けない4人(かじゃさん、ゆうこさん、羽鳥さんとボク)。
平日だったので我満夫妻とは滑ることは出来ませんでしたが、サザエハウスで夕食をご一緒でき楽しい夜を過ごせました。
スノーモトとは違うスノースクートですが、同じハンドル系スポーツ。ためになる話をたくさん聞くことが出来ました。そのことで色々と思うことがありましたがまた後日。
えー何はともあれ動画をごらんください。
スノーバイク G Tour 2015 八甲田編 スノーモト kajavu works
撮影編集してくれたのは Kajavu Works のかじゃさん。いつも素敵な動画をありがとうございます。
パトロールみたいなウェア着てるのがボクです。女性はゆうこさん、少ししか映っていませんが黒いウェアが羽鳥さんです。
一般的なスキー場とはかなり違う雰囲気ですが、視界が悪くても名前の付いているコースであれば比較的斜度も緩いので、誰でも安全に幻想的な雰囲気が楽しめる素晴らしいスキー場です。
2012年の動画(ページ最下部)と比べるとゆうこさんの上達ぶりがよく分かります。恐ろしい子。
ALLDAYでパウダーを楽しく滑れました
ボクは痛板仕様のALLDAY(オールデイ)スノーモトを4ALLさんからレンタルしました。旅の恥は掻き捨てです(痛板批判じゃないですからね)。
ゆうこさんは2015モデルのスノーモトEDGE、羽鳥さんはブラックマウンテン+ALLDAYという特別仕様です。
動画を見ると分かると思いますが、気温の低い八甲田。それほど降りませんでしたが軽い雪が膝丈ほどあるところも多くあります。Flying Fishや来期モデルのPowder Masterが最適なんでしょうが、ALLDAYやEDGEでもストレス無く滑ることが出来ました。個人的には「じゃじゃ馬を乗りこなす操作感」が好きなので、パウダーでもALLDAYくらいの乗り味が好みです。
また動画では結構沈んでいるように見えますが、実際には緩い斜度でもALLDAYはもちろん、EDGEもそれなりの浮力で埋まることはありませんでした。天候を気にせず1本だけ持っていくとしたらALLDAYやEDGEがお勧めですね。
EDGEはボード幅も長さもあるので女性には扱いにくいイメージですが、基礎がしっかり出来ていればゆうこさんのように乗りこなせるはずです。同じようにALLDAYも乗れるはず。
G-Tour 2015 (Day*1)|ゆうこ☆りんの気ままブログ
今シーズンから4ALLのサポートライダーとして活躍しているゆうこさんのブログ。男子顔負けというかその辺の男子なら余裕で負かす実力の持ち主です。
青森での様子を詳しく紹介されていますので是非ご覧ください。
ブログを見る
2012年の動画
協力
痛板ALLDAYスノーモトを貸していただきました。おかげで長野からの荷物が減って助かりました。
滑ったところ
大変お世話になった人
オールラウンドボード「ALL DAY」インプレッション&乗りこなすコツ?
どうも、なんとか生きてます。
今シーズンはThe dayブランドの「ALL DAY」というオールラウンドボードに乗っています。SAIから出ている赤もカッコいいのですが、4ALLオリジナルカラーリングにしました(ボードカバーも付いています)。渋いグリーンがカッコいいですね。
3日間、それぞれ違うシチュエーションで乗ったのでそのインプレッションを書きたいと思います。写真や動画はありません。
前提として、ただの個人の感想である事、セッティングの知識が浅い事、シーズンインしたばかりのなまくらなコンディションで乗ったので激しく突っ込まれると引き篭もります。読み流す程度にしてください。
2011エボリューションボードからALL DAYへ、乗り味はどう変わった?
管理人は、スノーモト初のワイドボードとなった2010-2011エボリューションボードに乗っていました。販売当初、ユーザーからはかなり不評でしたが乗りこなすとかなり面白いボードで3シーズン乗りました。フリースタイルボードと銘打つ通り、グランド、エアー、どちらのトリックでも扱いやすい、カービングもパークも楽しめるボードです。個人的には今でも一番ではないかなと思っています。
ALL DAYを甘くみてた
ここから乗り換えた感想です。フライングフィッシュ以外でALL DAY一番近いのは2010-2011エボリューションボード(ワイドボード)だと思ったので、これまで使っていたトリック用の小さめのハンドルに付け替えて栂池高原スキー場で滑ってみました。ブッシュは標準のアイソレーター&ボルトセットです。コンディションは新雪があまりないけど圧雪直後でも無い中途半端な柔らかさです。分かり辛いですけど何と言えばいいかわかりません。
滑った最初の感想は「想像していたより曲がらない」です。全く曲がらない訳ではありませんが、2010-2011エボリューションボードがちょっと幅広になったくらいに考えていただけに(調子に乗っていた分)結構ショックを受けました。左右のターンの繋ぎがエボリューションワイドボードのように上手くいきません。
原因かなと思ったのは次2つ。交換したハンドルが小さ過ぎる事と貫通式ボルト(標準のスタッドボルト)。
ハンドルに関しては、乗った時の姿勢が前のめりになって最適なポジションが取り辛い事、ハンドル幅が狭く操作し辛い事の2点が気になりました。
標準のアイソレーター&ボルトセットはスタッドボルトとウレタンブッシュ?ですが、そのせいか乗り味がかなり固く感じて上手くボードを切り返せません(昨シーズンまではこの足回りで気持ちよく乗れていました)。この辺は個人の技量にもよると思いますが、管理人はカバーできませんでした。まぁシーズン初日というのもあると思いますが…。ただし、この状態でも新雪っぽい所は気持ちよく乗れます。
この時点でのベストなセッティングは、ノーマルのハンドル(だから同梱されているんですね…)と非貫通ブッシュではないかと考えました。
個人的に非貫通ブッシュは乗り味が柔らかくなるので使わないようにしていました。乗り味が柔らかくなると乗りやすくなる→乗りやすくなると言う事は腕をカバーしてくれる、という思い込みのせいですね。ただ、ここまでボード幅が広いとノーマルブッシュだと結構辛い物があります。ポリシー?を捨て非貫通ブッシュを装備する事にしました。非貫通ブッシュはいくつかのショップから販売されています。(4ALL、ノースポイントなど)
お勧め記事:The dayニューボード “ALL DAY” オススメセッティング講座
セッティングを見直して野沢温泉スキー場へ
ハンドルをノーマルに戻し、アイソレーター&貫通ボルトを非貫通ブッシュに交換して野沢温泉スキー場へ行きました。コンディションは20cmくらいの少し重めの新雪でアイスバーンはほぼ無し。
基本を思い出そう
手始めに長坂ゲレンデのリフト下にあるトレイルっぽい所を流してみました。雪が少ないせいでアップダウンが結構あったのですがボード幅のおかげで安定して滑れます。
さて、問題の左右のターンの切り返しですがこれまでの問題を整理してみます。先ほど曲がらない原因としてハンドルと貫通式ブッシュを上げましたが、道具の前に自分の腕を疑しましょう(笑)。
一般的に曲がらないと言う人は加重がしっかり出来ていない事が多いです。がに股になって外側の足にも加重してしまい、ボードの幅広さもあって車体が倒れ辛くなります。内側に倒れようとする力を無意識の内に外側の足で押し戻していると考えられます。
まずこれを解消すべく、スノーモトの基本に戻って膝を閉じて滑る事にしました(初級・中級者での話でがに股乗り批判ではありませんのであしからず)。これで内足加重をより意識しやすくなりました。
もう一つ、曲がらないと思う時は姿勢が立っている事があります。これまでのスノーモトのボードだとそこまで問題ないと思うのですが、ALL DAYくらいのボード幅になるともう少ししっかりした加重が欲しくなります。ですので普段より意識して腰を落とした低い姿勢を取る方がいいように感じました。
この低い姿勢をとるメリットですが、例えばサンドバックにパンチを打つとします。肘を伸ばしたまま打つパンチと、肘を曲げて伸ばしながら打つパンチ、どちらが強い力を加える事が出来るか想像すると理解してもらえるかもしません。
この2点を意識して滑った結果、前回よりスムーズに自分のタイミングでターンが出来るようになってきました。方向性は間違っていないのではないかな。元々よく走るボードなので高速カービングも気持ちよく出来る日も近い…はずです。
小さな癖を直そう
人の身体は完全な左右対称では無いので、ターンの左右で何かしらの癖が出ます。管理人は右ターンが苦手です。ALL DAYだとその癖が余計に出ているような気がしました。
ALL DAYに乗って日が浅いのですが、右ターンの時にフロントが入り過ぎて転ぶ事が多くなりました。フロントノーズのロッカー形状のせいもあると思いますが、右向きでトラバースするときもフロントに力が入らずやり辛いです。左ターンの時はそれほど苦にはならないので、セッティング云々の前に体をスノーモトに合せた方がよさそうです。
左右のターンの違いを知るにはターン時のフロントボードの動きを見るのが一番手っ取り早いです。まずはここから修正します。管理人の場合は左ターン時はフレームに対してほぼ一直線、右ターン時はやや山側に向いています。この誤差を修正してから体の動きを見直した方がいいように思います。
まだ直しきれていませんが、初めて乗った時よりもフロントボードが原因で転ぶ事は少なくなりました。
後傾で乗る
これは個人差があると思いますが、174cm、60kgの管理人はフロントボードを意識しない乗り方の方が上手く滑れています。これは低姿勢で乗る事がセットです。
後傾で乗る理由ですが、フロントボードのロッカー形状にあるように思います。スノーモトを裏返してフロントボードを手で弾くとその柔らかさがよくわかります。ソリ上がった形状が、先端にかかる力が逃げてしまうのではないかな?
セッティングでフロントを下げぎみにすれば食いつきがよくなると思いますが、パウダーでの乗り味を優先したいのでここは乗り方を変える事で解決することにしました。今後の研究課題ですね。
新雪と柔らかめの不整地は最高に楽しい
ALL DAYの真骨頂と言うのでしょうか、深い新雪は難しい事を考えないでも気持ちよく滑れます。また、野沢温泉スキー場のチャンピオンコースのような深くて雪の柔らかい不整地も安定感が有りました。ただ、チャンピオンコースでは腰を落として乗らないとフロントボードが取られてしまって転んでしまいますね。この辺はボードだけの性能ではどうにもならないので精進します。
パウダーはなかったのでその良さを完全には体感できませんでしたが、パウダーでの滑りも期待できるボードだと実感できました。
ALL DAYで不整地をどうすべるか?
これは完全に個人の考えなので共感してもらえるかはわかりませんが、前から考えている滑り方があります。それはエッジを使わないで滑るということです。
不整地(コブ斜面とは呼べないような凸凹した中途半端な雪面と勝手に定義)って疲れません?無駄に長いし。元々体力が無いので凸凹を押さえつけるようにターンをすると凄く疲れるんですよね…。そこで疲れないように滑るにはどうすればいいかなと考えた時、自分自身の体力増加は見込めないのでターン数を減らすという結論に達しました。
ターン数を減らすと言ってもターンはしなくてはならないし、ターンしないと直滑降になっています。上手く説明できる自信がありませんが、地形を無視してエッジでターンするのではなく地形を利用して向きを変えるという滑り方をすればいいのでは無いかと考えました。実際にエッジを全く使わないわけではありませんが、エッジを意識せずターン時に余計な加重をしないことで体力の消耗を抑えることが出来るしボクには合っているかなと。
これまでのボードでも実践してきましたが、ALL DAYはボード幅があるのでより安定した滑走が出来るはずです。ただ、まだ上手くボードを使いこなせてないので理想とする滑り方には程遠いですが、近い内に木の間隔が狭いコース外滑走などをより楽しめるんではないかと思っています。
完全な圧雪で滑ってみましたよ
3日目は地元朝日村にあるあさひプライムスキー場へ行ってきました。コンディションはオール圧雪です。
これはね、まだまだセッティングの改善の余地有りです。もちろん普通に滑れるんですが、どうしてもエッジの切り替わりと言うかターンを切り替える時に間が出来てしまいます。管理人はこの間がどうしても気になるので非貫通式ブッシュの硬度やリアボードの取付け位置などを工夫してみようと思います。
ソールの性能がいいのかプッシュすればグンっとスピードが増す所もいいですね。正直このボードでカービングがまだ上手くできていないのでそこは次回の課題にします。
総評
たった3回の滑走で総評をするのもどうかと思いますが、ALL DAYはパウダー専用ボードではなくオールラウンドボードであることは間違いないと思います。パウダーでの滑走はまだですが、間違いなく素晴らしい滑りを提供してくれるでしょうし、不整地、圧雪でもその可能性を感じる事が出来ました。ちょっとしたセッティングの違いや乗り方を変えるだけで大きな変化が現れる面白いボードですね。
ボード選びで迷ったら管理人はALL DAYをお勧めします。ただ、中級者・上級者に関わらず経験者の指導(アドバイス)を早めに受けた方がいいですね。ボードが出たばかりなのでユーザーの情報がまだ少なく自力で何とかするのは時間がかかり過ぎますし。面倒な所はすっ飛ばして早く長く楽しむ方が賢いです。
あ、フットストラップの事を書き忘れていましたが、ALL DAYにはあった方がいいなと思いました。乗り慣れたら1回外してまた検証してみます。
出来ればALL DAYを対象とした合宿のような指導会をメーカーやショップでやってもらえると嬉しいですね。
今後試したい事
- ハンドル幅をもう少し狭くする(やっぱりトリックもしたい、トラバースやスライドだけで下る時?にグリップが遠くなってしんどい)
- リアボードを1段短くセットする(圧雪での左右ターンの切り返しに変化が出るかもと期待)
- 非貫通式ブッシュを全部25mm径に交換(同上)
かな。上記のセッティングでもパウダーでの滑りはそれほど犠牲にならないかと思います。自分の理想とするオールラウンドスノーモトに近づけばいいなー。
インプレッションになっていないような気がしますが、最後までお読み頂きありがとうございましたー。
今月末、4ALLの野沢温泉スキー場試乗会に行きますのでALL DAYの方は遊びにきてボクに情報を下さい(笑)